症例レポート

2021年05月10日
獣医師向け マラセチア皮膚感染症

マラセチア皮膚感染症、 犬 MIX(症例レポート2021.5)

施設名 なかはぎペットクリニック
医師名 中萩 賢三先生

患者様の背景

年齢/体重 13才/7.5㎏
性別 メス
種類
MIX

使用例

使用したサプリメント

医療機関専用ペット用サプリ

医療機関専用ペット用サプリ

投与量(1日 袋/粒) 1粒
摂取期間 約1ヶ月

具体的な症状と経過

2020年4月に全身掻痒、脱毛、四肢趾間及び眼けん部発赤、腫脹。ビクタスSS20mg10日、ビクタスSTクリーム、マラセブシャンプー処方後、症状は軽減した。同年8月頃より、掻痒症状がひどくなり、特に眼けん部の発赤、腫脹、脱毛が著しく、イトラコナゾールを20日間投与し症状が治まる。本年3月に再度趾間部の発赤、腫脹が再発した為、NKUP+αを投与、約1カ月経過後、皮膚炎症状は見られていない。

臨床検査数値の推移

特に変化なし。

使用いただいた先生の感想

イトラコナゾールの投与中は食欲不振が見られ、又、飼い主様からイトラコナゾールの継続投与に不安を訴えた為、NKUP+αに切り替え、その後症状が治まっているので満足している。

マラセチア皮膚感染症は治療期間が長いので、薬剤に対し不安を抱かれる飼い主様が数名おられるので、休薬期間中のNKUP+α利用が推奨されると思われる。

■投与1カ月後
脱毛部分はほとんど発症前と変わりない位に発毛し、毛づやが飼い主様が驚くほどフワフワになっていました。しかし投与量が少なかった為か両側腋下部に掻痒症状がぶり返したので治療依頼がありました。軽度なのでイトラベットを1錠/日、10日分処方して経過を見ています。イトラベットの投与量、投与期間を半減出来たのは大きい変化だと思います。

■補足
毛づや、脱毛の改善が著しかったが、量が足らなかったのか、掻痒・発赤が再発したが軽度であった。腫瘍については潰瘍部分がどんどん大きくなっていたのがストップした気がする。とにかく安心感が一番大きいと話されていました。

使用いただいた患者様の感想

余りにひどい掻痒、脱毛、発赤、腫脹が治まり、その後も再発がないので非常に満足されている。